『人生に一人や二人、忘れられない誰かがいる。
何年経っても色褪せないその記憶は、 この心の中でいつまでも息づいている。
手に入らないからこそ愛しくて、 誰かを好きになることの苦しさも 幸せも教えてくれた貴女へ…』
ミュージシャンを目指しながら、どこか満たされない日々を送る、樹。
そんな樹にとって、バイト先の常連客で年上の女性、里佳子はなんとなく気になる存在だった。
そんな里佳子は、上司の彼女。
上司の転勤を機に、急速に距離は近くなっていくが…
※illustration By 凪