ある公爵令嬢イルティアには、想い人がいた。 同じ家格にもかかわらず、頼りないとされてきていた幼馴染。 そんな彼を支え、励まし、とうとう一族継承を任されることになる。 当然のように結婚の話が進み、イルティアは舞い上がっていた。 ──これからは、ずっと傍にいられる、と。 だが、婚姻後の生活は思っていたのとは違っていた。 領地経営が軌道に乗り、自信に溢れた彼は、周囲から一目置かれる存在になっていく。そのせいで、イルティアへの態度に変化が起き始めたのだ。 自分は御飾りの妻なのだろうか、と悩む日々。その中で、邸を商人の男性が出入りするようになったのだが……。※関係の進みは遅くても、不倫物語です。不貞も含まれます。間違えて入られた方は、即時脱出してください。※キスをこえての表現は「☆」の印が入ってます。苦手な方は即時脱出か、飛ばしてください。※一応R18ですが、ほとんどないので期待しないでください。※本作には、ある産地特有の宝石が出てきますが、イメージしやすいよう、そのままの名称を使用しています。なんとなく同じ地質の、似てる地名のやつかなと、思っていただければ幸いです。なお、その由来に関するものも同様です。
文字数 129,712 |  最終更新日 2019.4.17 |  登録日 2019.1.26