凧を揚げる青年。病院の窓からそれを見つめる少女。ふたりは接点を求めてさまよう。(ちょっとエロいんじゃないかな? と思って18歳未満閲覧禁止にしました) 白い凧が青い空に浮かんでいる。 病院にいると見えるのは空ばかり……。 空を飛ぶ鳥に憧れる──空を飛ぶってどんな気分だろう? 空を飛ぶ飛行機に憧れる──わたしも旅行に行ってみたい。 空に浮かぶ白い凧に憧れる──誰なんだろう? わたしは病院から出られない。 でも隣の公園に出向いて──あの凧を揚げるくらいなら──いけるかも? わたしは手鏡を持つと、凧揚げの持ち主に合図を送った。 コレをわたしの最後の希望としよう。わたしの消えゆく魂を凧に乗せて揚げてもらおう。
文字数 2,365 |  最終更新日 2019.2.17 |  登録日 2019.2.14