中学二年生の小坂しおりは年の離れた姉かおりの暴君ぶりには慣れてます。今日も創立記念日でお休みなのに、言いつけられた部屋の掃除に真面目に従います。世の中のお姉さんはこんなに皆女王キャラでしょうか?そんなはずはありません。妹を猫可愛がるお姉さんだっているはずなのに、ただ小坂家にはいませんでした。掃除が終わって途中見つけたワンピースなどを借りて、散歩に出かけて見つけたのは捨て猫でした。先に見つけた人がいましたが・・・・・・。委員長・・・・。まさか裏の家が委員長のおじいさんの家だなんて知らなかった。簡単に敷居をまたげない家。それでもすべてが許されていて、とても大切な場所になりました。クラスメートの名木一総(なぎかずさ)君。委員長としか呼んだことのない委員長。ちょっとづつ仲良くなりながら、中学生の狭い世界で繰り広げられる可愛いやり取り。しおりと一総、おじいちゃんと姉かおりと猫たち。時々、のんびりした話です。
文字数 138,131 |  最終更新日 2019.6.09 |  登録日 2018.8.23