異世界に転移した平凡な女子大生・藤宮七海(ふじみや ななみ)。目を覚ますと、そこは王宮の一室だった。しかし彼女にかけられていたのは“破滅の呪い”――触れた者の運気を吸い取り、国を貧困に導くという最悪のものだった。
「呪われた娘など、王宮には不要だ」
王族や貴族たちに忌み嫌われる七海だが、現代日本で経済学を学んでいた彼女は気づく。この国の財政は破綻寸前、政策は迷走し、腐敗が蔓延していることを――。
「だったら私が経済を立て直せばいいじゃない!」
庶民たちと手を組み、税制度改革・貿易活性化・貨幣流通の改善に乗り出す七海。そんな彼女の前に現れたのは、冷徹と名高い第一王子・レオナール。
「君の知識、俺のものにならないか?」
王族と平民、呪われた少女と高貴な王子――交わるはずのない二人の運命が、王宮経済改革を通じて絡み合っていく。
呪いを乗り越え、愛と国を救うことはできるのか!?
文字数 55,619 | 
最終更新日 2025.2.21 | 
登録日 2025.2.21