『郷里 文土』 ごうり もんど 名は体を表す通り、どこにも可愛げがない名前。いっそ不気味な迫力と恐怖しか感じないはず。東野 阿里 私が就職した場所は天国と地獄が隣り合わせのようにある場所だった。地獄にはもちろん主がいて、その名が郷里さん。その隣の席は明るい太陽の光のもと花畑と草原が広がるようなところ。そこにいるのは原市先輩。ちょっと疲れた時に天国の景色を見たくても、その隣の地獄のどろどろが視界に入りそうで怖い。絶対的鬼門。本当に恐怖のほうが打ち勝つ光景。だからひっそりと天国から原市さんが下りてきて、声をかけてもらうのを楽しみにしてる毎日。そんなある日、隣の美沙子が地獄の生贄に、・・・・郷里さんのヘルプを頼まれた。無事を祈り見送ったのに、なんだか・・・・・・・、あれ?小さいころから苦手なものがたくさんあって、不器用なところもたくさんあって。そんな苦手を克服するチャンスがやって来たんだけど。頑張れ、阿里。お仕事も、それ以外も。郷里文土と妹椎名、飼い犬の桃太郎まで登場する鬼と兄と何やらの話です。薄すすき 美沙子原市 駿
文字数 91,648 |  最終更新日 2019.4.23 |  登録日 2019.4.03